(※このページは2022年7月10日に更新されました)
軟水、硬水、料理上手は水を使い分ける?
今回は料理においてのは軟水と硬水の説明です。
軟水と講師の違いは分かっていても、
「料理と関係があるの?」
と思う方もいるのではないでしょうか。
水の種類を変えてあげることで、料理の出来が全然変わってきます。
軟水、硬水をそれぞれ使い分け、一つ上のスキルを身につけましょう。
和食には軟水を使う
軟水は日本食ととても相性がいいです。
軟水には硬水と違いミネラルなどはあまり含まれていませんが、素材の良さや、旨味成分を出すことができます。
胃腸にも優しく煮付けなどとの相性は抜群です。
日本では軟水が主流ですが、ミネラルが少ない分海藻や魚介、野菜などでミネラルを補給してきました。
また、軟水でお米を炊くとふっくらしたご飯に炊き上げることができ、硬水で炊くとパラパラとしたご飯に炊き上がります。
懐かしい味とよく呼ばれるものには、食材の良さを引き出す軟水の活躍がありました。
肉などの煮込み料理には硬水を使う
次は硬水についてです。
一般的にはミネラルを多く含んだ硬水は肉などを使った煮込み料理と相性がいいです。
硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムには、アクを出やすくさせる働きがあります。
肉料理では必須のアクや臭みを取り除いてくれるので、肉料理と硬水の相性は覚えておきましょう。
硬水のカルシウムには食物繊維をかたくする働きがあるため、パエリアなどのパラつきを出すためには重要と言えます。
また、パスタを茹でる際はミネラルとデンプンが結合することでかたくなりやすく、
パスタのコシや食感がよくなるのでパスタを作る際は硬水を使用するなど一手間かけてみましょう。
しかし、硬水は日本食には向いていません。
繊細な味である日本食の旨み成分であるアミノ酸やタンパク質もアクとして出してしまうからです。
料理の種類によって水を使い分けるのが優れた料理人のスキルなのかもしれません。
食の文化により軟水、硬水を使い分ける
当たり前のようですが食文化により軟水、硬水の使い分けが大切です。
日本では軟水が主流ですが、軟水が主流だからこそ和食のような繊細な料理が発展しました。
逆に、ヨーロッパなど硬水が主流な場所では硬水のミネラルを利用したパスタや肉料理などが発展しました。
ご家庭なので料理を作る際は水選びを行うことで、より現地の味を再現できるようになるでしょう。
まとめ
今回は軟水、硬水の料理での使い分けを解説しました。
料理によって水を使い分けることで、より料理の完成度が変わってきます。
料理は毎日進歩していきます。
これからも新しい発見を見つけていきましょう。
秋風清晴
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