(※このページは2022年7月9日に更新されました)
なんで夜になったら咳が出るの?
昼間はあまり咳が出ないけど、夜になると咳が出てきてしんどい。
そんな方も多いと思います。
今回はなぜ夜に咳が出るのかを分かりやすくお伝えします。
そもそもなぜ咳が出るの?
まずはなぜ咳が出るのかを解説します。
外からの風邪のウイルスやほこり、煙などの異物が体内に入ろうとした時に防御するするために咳は出ます。
異物の他には気道に炎症が出たり、気道の痰(たん)などを出すために咳が出ます。
咳は期間に応じて種類分けされています。
・急性咳嗽
咳が続く期間は3週間未満で原因となる病気は風邪、インフルエンザ、急性気管支炎など。
・遷延性咳嗽
咳が続く期間は3週間以上で原因となる病気は、咳喘息、アトピー喘息、慢性気管支炎、胃食道流症など。
・慢性咳嗽
咳が続く期間は8週間以上です。
夜に咳が出るのは副交感神経が影響している
人には自律神経と言って体を管理している神経があります。
自律神経は内臓や代謝、体温などをコントロールすることで体を支えてくれています。
自律神経には2種類あり、体や心を活動的にする交感神経、体をリラックスさせる副交感神経があります。
正常であれば、朝起きた時には交感神経が働き活発に、夜寝る前には体を休ませるために副交感神経が働きます。
しかし、自律神経が乱れることで吐き気や全身の辛さ、頭痛や手足の痺れ、動悸、めまい、不眠などの症状が出ます。
症状には個人差がありますが、自律神経のバランスが崩れると臓器にも影響がでてきます。
夜に咳が出る原因は、副交感神経が優位に働くことで気管支が狭くなるからです。
気管支内の分泌物などが気道を刺激することで気管支がさらに狭くなり咳が出やすくなります。
咳が出ないようにする対策
・部屋の温度を適温にする。
22℃から24℃、湿度は55%くらいを目安にしましょう。体温と室温の差で咳が出るため、自分の体温もしっかり把握しておきましょう。
・刺激物を取らないようにする
喉に負担をかけないためにも、就寝前にはビールや香辛料、タバコなどは控えましょう。
・うがいと部屋掃除
部屋にほこりが溜まっていると咳が出やすくなります。部屋のほこりやダニをしっかり除去し清潔な空間を維持しましょう。またうがいをすることで口内のほこりやアレルゲンを排出することも大切です。
まとめ
今回は夜になぜ咳が出るのかについてでした。
体のメカニズムはシンプルで異物を吐き出すために咳をします。
夜には気管支が狭くなるので咳は出やすくなりますが、咳の症状を抑えるためには掃除やうがいなど、することが大事です。
しかし、あまりに咳が長期に続く方はすぐに診察を受けてください。
咳は体の異常を知らせるものなので、体調に違和感があればすぐに病院にいきましょう。
秋風清晴
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