(※このページは2022年8月14日に更新されました)
日本人の4人に1人が頭痛に悩まされている昨今ですが、頭痛の種類をしっかりと把握しそれに対しての改善が必要になります。
今回は頭痛の治し方やなぜ頭痛が起こっているのか解説していきます。
頭痛の種類
片頭痛
片頭痛はこめかみから目にかけて脈打つように起こる頭痛です。片側を中心に起こることが多いですが、両側や後頭部まで広がることもあります。痛みは数時間〜3日程度続くこともあり音や光、匂いに敏感になります。吐き気や嘔吐を伴います。目がチカチカしたり寝返りをした際に痛みが強くなるのも片頭痛の特徴です。20代から40代の女性に多くみられる頭痛です。
緊張型頭痛
頭痛全般の20%以上を占めているのが緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は後頭部を中心に両サイドにじわりと痛みがでます。
締め付けられているような重苦しい感じが特徴で片頭痛とは違い音や光に左右されにくいです。肩や首の張り感が出てきて首が動かしにくくなります。
頭痛の持続時間は30分から1週間。慢性的に続く方もいます。眼精疲労や耳鳴り、疲労感があります。
群発頭痛
群発頭痛は3大慢性頭痛の一つでとても激しい痛みを伴います。片側の目の奥をえぐられるような痛みがあり1時間から2時間ほどの痛みが1ヶ月から2ヶ月続くこともあります。
20代から40代の男性に多く見られる症状ですが稀な部類でアジアでも3%前後。発症頻度は多くはありませんが日常生活に支障がでるレベルの頭痛です。
頭痛の改善法
片頭痛の改善法
片頭痛の改善法は拡張した血管を冷やすことです。また血管が拡張することにより神経が刺激されることで痛みを引き起こすので食生活を改善しましょう。
ポリフェノールやチラミンを含んだチーズや赤ワイン、ハムやチョコレート、カフェインなど血流を促す物は控えるべきです。
また、起床就寝の時間を一定にすることも重要です。寝る直前まで携帯を見ないようにしたり適度な運動も必要です。
匂いや光に敏感なので遮光のカーテンを使用したりコンサート会場での爆音などには注意が必要です。
緊張型頭痛の改善
緊張型頭痛の大半は身体的、精神的なストレスが影響しています。また、筋肉が収縮し硬まることで血管内に老廃物が溜まり血流が乱れ痛を引き起こします。対処としてはストレッチやマッサージを行うことです。
ストレッチをすることで筋肉を柔らかくし、血液の流れを正常に戻します。特にデスクワークや普段体を動かさない方はストレッチやマッサージを取り入れることで体質が改善されていきます。またマッサージをすることで精神的なストレスが減少しリラックス効果を得ることで副交感神経が優位に働くことが期待できます。
群発頭痛の改善法
群発頭痛の発作か起きたら速やかに頭痛専門医に受診し適切な治療が必要です。
トリプタン内服薬は高い効果がありますが、効果が出るまで30分以上かかるため即効性のある注射を行うことが多いです。
2021年に発売されたガルカネズマブは米国では群発頭痛に有効性が認可されましたが、国内では片頭痛のみに認可されています。
頭痛の場所により原因は異なる
頭痛の場所によっても何が原因かが変わってくるケースがある。
例えば頭の後方が痛い場合は頭の大後頭神経が影響している場合がある。
大後頭神経とは頭の後ろ側に走っている神経で、僧帽筋や胸鎖乳突筋、または後頭下筋群が絞扼されると痛みが出ることがある。
頭が前側に倒れる際に僧帽筋は拮抗するが、それが続くことで大後頭神経や後頭動脈が影響を受け頭痛に発展してしまう。
逆に前側であれば内臓系の心配も出てくる。横隔膜から心膜や胸膜、それらを経由して頭痛がくるケースもあるので注意が必要である。
まとめ
今回は頭痛の治し方、原因についてでした。
日常生活が頭痛に影響しているケースも多いので、まずは食生活やストレスを溜めないように気をつけてください。
秋風清晴
コメント