(※このページは2022年7月17日に更新されました)
みなさんはバレエ団のイメージをどのように持っていますか?
毎日が競争であり、常にオーディションのような空気感でもあるので、
バレエ団での生活は想像しているより過酷です。
また、プロとしてバレエ団に所属できても、結果が出ない方も多いです。
キャストに入らなかったり、怪我などで舞台に立つことができないなど、
自分の思い通りにならないこともあるでしょう。
私もバレエ団時代、キャストに入るために苦労しましたが毎日ルーティーンを行うことで舞台に立てるようになりました。
今回はそんな現役時代に人と差をつけるために行なったルーティーンを解説します。
朝起きたら柔軟と筋トレを行う
まずは朝に起きたら柔軟と筋トレを行います。
朝起きてからというのは、目覚ましが鳴ったらそのまま床に座り筋トレを始めます。
私自身朝が弱いので、眠たくてどうしようもないんですが、
脳を起こすという意味でもまずはプランクを5分します。
プランクが終わる頃には目も冴えてきて体がほかほかしているので、そのまま筋トレを続行します。
内容は男性ダンサーということもあり朝からにしては内容が濃いめです。
腕立て伏せ100回
腹筋100回
スクワット50回
背筋30回
これらを入団してから3年間毎日していました。
元々トレーナーであったこともありますが、体作りをすること自体は苦ではなかったのでそこには救われました。
その後はしっかりとストレッチを行い使った筋肉をケアします。
基本的には筋トレとケアはセットで行わないと効果的ではないので、ストレッチには時間をかけていました。
朝起きてからすぐに筋トレ、柔軟をすると良いスタートが切れるのでオススメです。
筋トレメニューに関しては女性は少し強度を落とす方がいいでしょう。
腕立て伏せ20回
腹筋20回
スクワット20回
背筋20回
プランクは3分を目安に行いましょう。
レッスン前に有酸素運動を行う
レッスン前に有酸素運動?
そうです。この有酸素運動が重要です。
というのもバレエ団でのレッスンは調整作業であるからです。
バレエダンサーがレッスンを行う目的は、コンディションを整え普段のパフォーマンスを維持することも含まれます。
もちろん技術などの底上げを狙う方もいますが、リハーサルに向けてコンディションや技術を調整するのがバレエ団レッスンです。
基本的にバレエ団では自分の踊りは自分で昇華させるしかありません。
なので、バレエ団以外でのトレーニングが重要となるのです。
さて、ではなぜレッスン前に有酸素運動が必要なのかについてです。
「バレエ団でレッスンするのだからいらないでしょ?」
と思われるかもしれないですがここが落とし穴です。
先ほどバレエ団では調整を軸にレッスンをしていると言いましたが、調整ばかりしていてもより高度な技術や基礎は向上されません。
限られた時間の中で、体のアップや調整などをしていたらあっという間にクラスレッスンは終わってしまいます。
なので、レッスンが始まる前に動ける状態を作っておくのが大切です。
体をアップするところからではなく、基礎や技術を向上させるためのレッスンを意識することが人と差をつける上で重要になります。
私はバレエ団のレッスン前に自転車を20分漕いでからレッスンをしていました。
体力的には最初はしんどく感じましたが、慣れてくると問題ないです。
先輩方の動きを盗む
とにかくバレエ団の先輩の動きを盗みました。
先ほどもお伝えした通り、バレエ団では自分のスキルは自分で磨かなくてはなりません。
自分で積極的に行動しないと、いつになっても基本スペックが上がりません。
バレエ団の作品を踊っている先輩方は、作品に必要な技術を習得していますし難しいポイントについても自分で答えが出ている方が多いです。
なので先輩の動きを研究したり、先輩に話を聞くことなども解決への近道になります。
バレエダンサーは職人なので、自分から技術を教えてくる人はあまりいません。
技術知識は財産なので自分の強みとしてみんなが持っています。
ですが、その技術を共有したいと考えている方もいるので、そういった方と一緒にレッスンをすると有意義で楽しい時間になるでしょう。
色々なタイプのダンサーがいると思うので全ての人の技術を身につけるような気持ちで練習すると毎日課題が見つかっていいでしょう。
踊りの良いところに着目する
踊りの良いところに着目することが大切です。
人の優れているところを見て、敬意を持ちましょう。
調子が悪くなると自暴自棄になるダンサーもいますが、人の良い面だけにスポットを当てて見るようにしましょう。
悪いところにスポットがいくと自分と比較したり、他人同士を比較したりします。
あくまで自分は自分、他人は他人として良好な距離感でいることが大切です。
バレエは個人ではなくチームで舞台を作ります。
そのためにも職場内での人付き合いには細心の注意が必要です。
まとめ
今回は人との差をつけるためのルーティーンについてでした。
私自身、人より練習を重ねないと結果が出ないタイプなので常に自分を鼓舞して突き進んできました。
練習法は人それぞれですが、自信がつく、納得がいくまでやることが大切です。
目標を作ることで、結果に向けて意味のある行動をするので、
まずは小さな目標を持つようにしてみてください。
それを乗り越えた時あなたはさらに新しいものを掴んでいるでしょう。
秋風清晴
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