【バレエ】男性バリエーションの難易度ランキングを解説!

バレエ

(※このページは2022年9月4日に更新されました)

男性のバリエーションは何が一番難しいの?

バレエをしているとこういった疑問が出てくる人もいるのではないでしょうか。

今回は元バレエ団員が男性バリエーションの難易度ランキングについての解説をしていきます。

テクニックの難しさ、基礎レベル、視覚的にも難易度は大きく変わるので実体験も含めた目線からランキング決めています。

それでは早速ランキングに移りましょう!



【バレエ】男性バリエーションの難易度ランキング

まずはランキングに参加する作品を下記に記載します。

  • ジークフリード
  • デジレ王子
  • 海賊
  • グランパクラシック
  • サタネラ
  • バジル
  • フランツ
  • ジェームス
  • ソロル
  • ペザント第一
  • ペザント第二
  • アルブレヒト

この中から、比較的簡単なバリエーションからランキングをつけていきたいと思います。

踊りやすさ、テクニック、衣装なども審査の対象としてランキング付していきます。

第12位 ペザント第二バリエーション

比較的簡単な部類に入るペザント第二バリエーション。

テクニックとしてはドゥバンカブリオールやアントルラッセなど、クラスレッスンをしっかりしていれば安定して踊ることができることから12位に。コンクールなどでも踊られるバリエーションだが上位を狙うなら他の作品に変えることも検討したいところ。個人的には基礎がしっかり見せられるバリエーションなので玄人寄りの作品である。

第11位 フランツ

第11位はコッペリアのフランツ。

このバリエーションのいいところはまず踊りやすいことがポイント。音楽も軽快で気分が乗せやすいことも特徴の一つ。テクニックもピルエットやダブルトゥール、など基本的な物が多いので初心者にも踊りやすいバリエーションである。コンクール上位も狙える作品なので踊る人は多い。

第10位 ジークフリード

第10位はジークフリード。白鳥の湖の王子でテクニックや基礎以外に表現力も大切になってくる作品。

王子の儚い感情表現も求められるので、見た目に反して難易度は高いです。

テクニックは難しいものは入っていないですが、終盤に向けて体力を温存しておかないと最後のダブルトゥールでミスしやすく、コンクールなどでは減点の対象になるので注意が必要です。

しかし、基礎の部分がしっかり評価されるバリエーションでもあるので基本ができている人にはおすすめのバリエーションです。

第9位 ソロル

第9位はラ・バヤデールからソロル。

このバリエーションはランベルセンからカブリオールに入りますが、この際に体幹がブレてカブリオールがしっかり入らない方が多いです。また、アラセゴンターンやマネージュなどテクニックが多く入っているのでテクニックに不安がある人には向いていません。

難しいバリエーションの一つですが、

衣装に関してはタイツでなはく、パンツが採用されることもあるので足のラインをカバーしやすくなるためこの順位になっています。

第8位 海賊

第8位には海賊のアリのバリエーションがランクイン。

このバリエーションはテクニックが好きな方なら一度は踊ったことがある作品ではないでしょうか。

ピルエット、マネージュ、アラセゴンなどアピールできるポイントが多いのでコンクールなどで人気のバリエーションです。

また、日本人は比較的テクニックが強い傾向があるので馴染みがある踊りやすい作品の一つになっています。

テクニックをアピールする分には申し分ないですが、タイツではないため難易度で言うと簡単な部類に入ります。

第7位 ペザント第一バリエーション

第7位はジゼルよりペザントの第一バリエーション。これがランクインするのは意外と感じる方もいるのではないでしょうか。

このバリエーションの難しいポイントはテクニックに騙しが効かないことです。

ダブルトゥールの着地と共に音が止まったりするなど、テクニックの精度、音楽性が特に試される作品でもあります。

また、後半に向けては跳躍の連続で体力が奪われていくので、スタミナ管理が重要です。

テクニックの練習として最初に学ぶべきバリエーションの一つでもあります。



第6位 サタネラ

第6位はサタネラのバリエーションです。

このバリエーションは軽快な音楽が特徴で跳躍が多いです。アントルシャシッスの直後ダブルトゥールが入っていたりなど、テクニックが求められる作品でもあります。

このバリエーションの辛いポイントはブレイクを入れる時間があまりないことです。

常に動き回っているので体力に自信がある人でないと踊りこなすことは困難です。

会場の雰囲気をガラッと変えられる強さをもつバリエーションなので、コンクールではとても人気です。

第5位 バジル

第5位はドン・キホーテよりバジルのバリエーション。

男性なら絶対に踊りたいと思うのがバジルではないでしょうか。

このバリエーションは男性の強さや色気を存分に魅せることができる作品になっています。

またテクニックが多く入っているため、会場を沸かせることも可能です。

序盤のアンデダーンやカブリオールが目を惹く作品なので、コンクールでは特に人気です。

バジルのバリエーションはアレンジがしやすい作品なので、踊り手によってカラーがガラッと変わるので楽しい作品の一つです。

どちらかと言うとテクニックよりの作品なので順位は5位になりました。

第4位 デジレ王子

第4位は眠れる森の美女よりデジレ王子のバリエーション。

このバリエーションは基礎が身についていないと踊ることは難しいです。

正確に言うと、基礎が入っていない状態で踊ると中途半端な出来になり作品として成立しません。

テクニックとしてはダブルトゥールやマネージュなど基本的なことが多いですが、白タイツということもあり精度が求められます。

基本的に白タイツはラインがしっかり出るため、基礎がしっかりできていないと綺麗に見せることができません。

なのでデジレ王子の難易度は高い部類に入ります。

第3位 ジェームス

第3位はラ・シルフィードよりジェームスのバリエーション。

このバリエーションは足捌きに加え音楽性、リズム感が強く求められます。

またスカートを履いているため、足先の綺麗さも求められるので難易度はとても高いです。

テクニックとしてはアレグロがメインなので、体幹の強さによってクオリティーも大きく変わります。

衣装が重く跳躍に関係するところも難易度を上げている原因の一つです。

しかしアレグロが得意な方は挑戦しやすい作品です。

コンクールなどでも人気なバリエーションなのでクオリティーを高めれば上位入賞も狙える作品です。

第2位 グランパクラシック

第2位はグランパクラシックです。

このバリエーションはテクニックはもちろんですが、基礎に加え優雅さが求められます。

特にピルエットからダブルトゥールのコンビネーションは体幹の維持が難しく、高い技術が必要になります。

また、衣装は白を基調としていて白タイツを着用するケースが多いため、体のラインがはっきり見られます。

難しい作品のため、コンクールなどでも見る機会は少ないですが昨今はスタイルの良いダンサーが増えたこともあり、グランパクラシックを踊る人も増えてきました。

丁寧に踊ることで審査員に良い印象を付けることができるので基礎で勝負したい人にはおすすめです。

第1位 アルブレヒト

第1位はジゼルよりアルブレヒトのバリエーションです。

このバリエーションの難しいポイントは表現力です。

他の作品とは違い特に表現力が求められ、その出来によって作品のクオリティーが大きく異なってきます。

基礎やテクニックはもちろんですが、アルブレヒトのバリエーションを踊る方はどれだけジゼルの世界観に入り込めるかが重要になるでしょう。

優れたダンサーでもこの表現が出来ていないと、普段のレッスンと何も変わらなくなります。

表現、テクニック、基礎を兼ね備えたアルブレヒトは難しい反面、コンクールで上位に入ることが可能でしょう。

まとめ

今回は男性バリエーションの難易度ランキングについての解説でした。

誰もが一度は気になるバリエーションの難易度ですが、事前に把握することでバリエーションを行う際のハードルが下がります。

特徴を掴むことで踊りやすくなったり、改善しやすくもなるのでぜひ参考にしてみて下さい。

自分に合ったバリエーションを見つけてコンクールで結果を出してもらえると嬉しいです。

また、下記ではバレエコンクールの入賞者が意識しているポイントについて解説しているので参考にしてみて下さい。

秋風清晴



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