バレエ団に入るためにはどうするの?元バレエ団員が解説

バレエ

(※このページは2022年7月23日に更新されました)

将来バレリーナになりたいけど、どうしたらバレエ団に入れるんだろう?

プロになるために何をすればいいかわからない

どんな人がバレエ団に入れるの?

バレリーナになって、いつかは海外でプロとして踊りたい

全幕の主役を踊ってバレエ団を代表するダンサーになりたい、など様々な目標があると思います。

今回は元バレエ団員がバレエ団に入るためにどうすればいいのかを、

実際に体験した話も踏まえて解説していきます。

今から本気でプロを目指す方や、バレエが好きでバレエの仕事に就きたい方はぜひ最後まで読んでください。



バレエ団に入ってプロになりたいことを明確にする

これは私の経験上もそうですが、プロになりたいことを周囲に発信していきましょう。

なんでそんなこと?と思う方もいるかもしれませんが、大切なのはバレエの先生にその気持ちが伝わることです。

バレエ団に入るためにはオーディションを通過しなければいけませんが、そのオーディションまでの期間が限られているため、先生はその意志を少しでもはやく認識する事が重要です。

私も指導者としてバレエを教えていますが、プロを目指す生徒はバレエ団に向けた練習が必要になってきます。

特にバレエスタジオでの練習時間は限られています。

その中で、確実に成果を出していくためには生徒の努力はもちろん必要ですが、

先生のバレエ団に向けての対策も必須になります。

バレエ団に入りたいと思っている生徒がいて、その子が自分でプロになりたいとアピールしないと、

先生は通常通りのレッスンを行います。

もちろん、理想は普段のレッスンをするだけでオーディションに通過することですが、現実はそんなに甘くはないです。

オーディション用の練習や対策が必ず必要になるので、目標ができた時点で先生に打ち明けるのがいいでしょう。

先生によっては、オーディション用の特別なメニューを組んでくれたり、アドバイスをくれたりします。

私が担当している生徒の多くはバレエ団であったり、劇団四季、ディズニーダンサーや芸能界など目指している目標がみんな違いました。

しかし、先生はオーディションの本質を見極めそれぞれに合った練習法を選択しなければなりません。

生徒の努力だけではなかなか乗り越える事ができないのがオーディションなので、先生と二人三脚で挑戦する必要があります。

基本的には自分のスタジオからバレエ団を受けたいと言ってくれると、先生は喜んで送り出してくれるので本音を伝えてみましょう。

バレエ団付属スクールに入所する

これは一番現実的な手段です。

バレエ団付属スクールに入所することで、バレエ団の公演などに出演するチャンスが出てきます。

バレエ団では、全幕作品などで子役が必要な場合、付属スクールや系列する教室から出演者を募集したりします。

バレエ団付属スクールに入所するメリットは舞台に参加することで、バレエ団との繋がりができるです。

バレエ団付属スクールでは基本的に、将来的にバレエ団に所属できるような生徒を育てているのでオーディションでは有利に働きます。

その分、入所で審査があったり、周辺のバレエ教室より高額な月謝であることが多いです。

ただ、現場で見てきた経験ではバレエ団付属スクールであってもオーディションに通過できる人は少なく狭き門であることは確かです。

バレエ団ではその時のタイミングで欲しい人材が変わります。

背が高いコールドが欲しいとか、テクニックが強い子が欲しいなど優れたダンサーでもタイミングによっては残念な結果になることもあるでしょう。

バレエ団がどういった人材を求めているかは、在団している団員を確認することでバレエ団が好んでいる踊りのカラーが見えてくるので、それを目安に判断するのもいいでしょう。

バレエ団のプライベートオーディションを受ける

時期によってはバレエ団のオープンオーディションに参加できない人もいるでしょう。

しかし、それだけで諦めることはしないでください。

バレエ団では状況にもよりますが、不定期でプライベートオーディションを認めてくれるケースがあります。

そのオーディションでは、バレエ団のクラスレッスンに参加しそれを芸術監督やバレエミストレスが審査します。

他の団員と同じ空間でオーディションを受けることになるので、メンタルを強く持つことが大切です。

メリットとしてはしっかり見てくれることや、知人がバレエ団にいた場合はオーディションを受けやすいようにサポートしてくれるでしょう。

デメリットとしては、知人がいた場合などにふざけてしまったり注意力散漫になること。オーディションでの態度には気を付ける必要があります。自分はあくまで、オーディションを受けにきているという自覚を持ちましょう。

プライベートオーディションを行っているかは、バレエ団に直接問い合わせるか、知人がいる場合は確認してもらいましょう。

まとめ

今回はバレエ団に入るためについての記事でした。

私も現役時代はバレエ団のオーディションを数多く受けましたがどのバレエ団もとても勉強になりました。

バレエオーディションは最初こそ緊張もしましたが、色々な国のダンサーやカラーを持った人と同じ空間で踊れるのでいつも楽しく、充実した時間でした。

これからプロになるためにバレエ団のオーディションを受ける人には、踊ることを楽しんで欲しいと思います。

採用する側から見ても楽しく踊っているダンサーはそれだけで輝いて見えるのですから。

秋風清晴



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