(※このページは2022年8月5日に更新されました)
バレエが上手くなりたいけど、何をすればいいかわからない
言われたことは練習しているけど上達しない
友達と差が気になってきた
など、バレエを真剣にしている人ほど悩みが尽きないものです。
毎回レッスンはするけど、それに見合った効果が感じられていない人は、
この記事を読んでからレッスンすることをおすすめします。
今回は元バレエ団員が【バレエが上手くなりたい人が意識すること】について解説していきます。
普段からのレッスンを効果的にして、上達に向けて走り出しましょう!
自分の悩みを明確にする
まずは自分の悩みを明確にしましょう。
悩みと言っても、バレエが上達しないとか、上手くならないと言った大きいスケールのものではなく、何が出来ないか、何ができるのかを明確にする必要があります。
バレエが上達できないと考えてしまうと出来ていることすらも否定していることになってしまいます。
例えば、ピルエットが苦手で回り方がわからない人と、バレエが上達しないから何をしたらいいかわからない人では取り組むべきことが違います。
悩みが何なのかをわかっている人は解決へのゴールが見えていることに対して、上達したいと大きなスケールで行くと全てが不効率になってしまいます。
もちろん結果として上達することが目的にはなりますが、上達する上で目的意識を持つことが重要です。
「今月はあまり得意じゃないアレグロを練習しよう!」
「苦手なピルエットを特訓しようなど!」
「アームスの使い方を綺麗にしよう!」
など、小さな目的を持つことが、大きな変化に繋がります。
バレエは小さなことの積み重ねですが、目的を見失うとなかなか結果が出にくいものです。
・具体的な悩みを明確にする
・悩みに対しての練習をする
これを意識するだけで踊りは大きく上達します。
毎日のレッスンをより効果的に行うためにぜひ意識してみてください。
普段のレッスン+α何を取り入れるか
これもすごく重要ですが、バレエのレッスン以外に何をしているかが重要です。
もちろん、普段レッスンしかしていないのに何でも出来てしまう天才肌の人もいるかもしれませんが、同じ土俵で戦う必要はありません。
基本的にどんなに優れたダンサーでもレッスン以外に上手くなるための特訓を行い、それが自信や実力に変わります。
なので、人と差をつけるため、上達するためには普段のレッスン+α何をするかが重要になります。
私もプロとして踊ってきて痛感したことは、レッスン以外に特訓しないとレベルが追いつかないし、追い越せないことでした。
やはりバレエ団ともなるとレベルの高いダンサーがゴロゴロいるので常に自分に課題を設けて特訓しなければキャストを勝ち取れません。
次は私が取り入れたことも踏まえ、具体的に+α何をすればいいのかを解説します。
練習量を増やし、失敗の経験を積む
私が一番に取り入れたことがこれに当たります。
やはりバレエ上達と練習量は比例します。週1回バレエを習っている人と週5回みっちりレッスンしている人では上達スピードにどうしても差が出てきます。
また、ここで重要なのは練習量ではなく失敗する経験を多く積むことです。
間違えて欲しくないことはバレエが上達する瞬間は上手くできた時より、失敗していたものができるようになった時だということです!
失敗を重ねることで対処法であったり、成功させるために必要なことが経験として自然と身についています。
この経験を積むことが重要なので、たくさん失敗することをおすすめします!
成功者は誰よりも失敗を経験しています。
失敗を積み重ねることで成功に近づき、それが自分の自信にも繋がるので失敗することを恐れないでください。
バレエの映像や人の動きを研究する
バレエが上達したい人は外からの情報を多く取り入れましょう。
それは好きなダンサーの動画であったり、同じバレエ教室の人の動き方であったり、研究する材料はいくらでもあります。
またこの時に大切なことは、自分の骨格や体型が似ている人の動画を見ることです。
バレエは体の条件によって踊り方が大きく異なるため、あまりにも条件が異なるダンサーを参考にしていても効果的じゃないからです。
可能な限り自分と条件が似ていて、かつ好みの動きをするダンサーを探すことが重要です。
また、バレエ教室でも学べることはたくさんあります。
同じ指導法でも生徒によっては全く違う解釈をすることがあります。
なぜあの子だけできるんだろう?
と一人だけ出来てしまうようなこともレッスン中に体験した人もいるでしょう。
同じことをしているのに、上手くできない場合は出来ている人とそうでない人の違いを見つけることが大切です。
自分の経験と人の経験を同時に吸収できる人がバレエ上達においての鍵になるので、人の失敗や成功例をもとに自分に落とし込みましょう。
レッスンの合間もトレーニングを行う
これはスタジオによって違う部分でもありますが、可能であればレッスンの合間などに体幹などのトレーニングをすることをおすすめします。
バーレッスンとセンターレッスンの間に少しブレイクがあると思いますが、その間に体幹などのトレーニングを一つ入れることでレッスンでの動きが大きく変わります。
センターレッスンでテクニックなどが苦手な方の大半は、バーレッスン時に横隔膜が開いています。
その状態を一度リセットするためにも体幹トレーニングを入れてからセンターレッスンを行なってみてください。
私の場合は寝ている時のマットレスをハードタイプに変えただけでテクニックが安定したことがあります。
そのくらい体の状態によってテクニックのクオリティーが変わってくるので、時間が許す限りレッスンの合間にトレーニングをしてみてください。
もちろん、スタジオによってはそういった時間を設けていない場所もあるのであらかじめ先生に確認するのがいいでしょう。
自分の動きを動画に撮る
バレエを上達させたいなら自分の動きを動画に撮りましょう!
これはプロでも重要なことで、自分の踊りを客観的に見ることが大切です。
自分の踊りなんて見たくない!
下手だから撮りたくない!
重々承知しています。
できることなら私も自分の動画は見たくありません。
ですが、バレエの上達においてこの作業は絶対必要です!
また、動画を撮るのって舞台の時だけだと思っていませんか?
舞台前には自然と動画を撮る方もいますが、それを普段のレッスンからの習慣にしましょう。
自分の動画を見ることは本当に苦痛ですが、改善するポイントが溢れるように出てくると思います。
特にテクニックなどの修正とは相性がよく、動画を撮ることで体の状態が一目でわかるので、
本気でバレエ上達を目指している方は取り入れることをおすすめします!
普段のレッスン+αに関してのまとめ
- 練習量を増やし、失敗の経験を積む
- バレエの映像や人の動きを研究する
- レッスンの合間もトレーニングを行う
- 自分の動きを動画に撮る
以上のことを意識することで踊りが激変します。
レッスンの他に少し工夫するだけで飛躍的に上達するのでぜひ行なってみてください。
他人と比較しない
バレエは他人と比較をしてしまうことが多いです。
さっき他人の動きを見て学べと言わなかったか?と思う方もいるでしょうが、
前向きなマインドとネガティブなマインドを混合してはいけないということです。
あの人のようになりたいから頑張る!こうしたらいいのか!などは前向きなマインド。
どうして私だけ出来ないんだ、何やっても無理だ。などはネガティブなマインドです。
ここで重要なのは他人と比較することで自分のメンタルを崩してはいけないということ。
もちろん上達するのに、比較対象がある方が効率はいいです。
しかし、マインドを取り間違うと上達どころか、停滞してしまう可能性もあるので、あくまで他人は参考程度にして、自分と向き合う時間を大切にしましょう。
まとめ
今回はバレエを上手くなりたい人が意識することについての解説でした。
私自身、なんでも無理なくこなせるタイプではなく、結果が出るまで時間がかかるタイプでした。
悔しい思いや辛い経験も沢山しました。
ですが、それでもバレエ上達のために自分ができる努力を積み重ねました。
結果はもちろんですが、その過程が大切です。
私から伝えたいことは上達までの時間を楽しむこと。
全ては楽しいの上に存在しているので、楽しむことを続けてください。
下記の記事では初心者の方に意識してほしいバレエ基礎について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
秋風清晴
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