(※このページは2023年7月19日に更新されました)
コンクールで結果が出ない
入選止まりになってしまう
入賞するために何をしたらいいかわからない
など、コンクールに対して疑問を持っている方も多いと思います。
私もコンクールに挑戦していた時はずっとこう思っていました。
受賞する人はいつも同じ
踊りの何が悪いのかわからない
入賞するために何をしなくちゃいけないの?
書き出せばキリがないですが、こういった負のスパイラルに陥ったことがあります。
今回はコンクールで結果が出なかった私が、入賞するまでに行ったポイントや入選から入賞に変わる子の特徴について解説していきたいと思います。
コンクールで結果を出して将来プロになりたい方、目標作りや留学を狙っている方はぜひ参考にしてみてください。
コンクールで入賞するためのポイント3選!
早速コンクールで入賞するためのポイント3選について解説していきます。
私自身この3つを意識することで結果が大きく変わりました。
基礎を見直す、練習量を増やすなどはもちろんですが下記のことが特に重要になります。
- 抑揚をつける
- 音を外さない
- 自身の強みにフォーカスさせる
コンクールで入賞する方は基本的にこの点が備わっています。
また、入選から入賞に変えるためには必ず抑えておきたいポイントでもあるので、自身の課題にプラスαして取り入れてみてください!
それでは具体的にどういったことかについて解説していきます。
抑揚をつける
バレエのコンクールで結果を残すためには踊りに抑揚をつけることが重要になります。
基礎やテクニックを正確にすることは大前提ですが入賞を狙うのであれば抑揚をつける必要があります。
このダンサー上手なんだけど面白みがない
動きが一定で見ていて楽しくない
何を踊っても同じに見える
など、こういったダンサーを見たことがある人も多いはずです。
見ていて楽しくないダンサーが入賞に選ばれることはほとんどありません。
もちろん、機械が判断するのならば上位に食い込むでしょうが、人が審査をしているので必ず楽しさや変化を求めてきます。
バレエでは言葉を発しないため呼吸の使い方や動きの間の取り方が非常に重要になり、それが観客の感情を動かすポイントにもなります。
抑揚をつけると踊りが良い意味で大きくなり、表現力も上がるため結果に繋がりやすくなるでしょう。
音を外さない
コンクールはもちろんですが、バレエ団のオーディションでも重視されているポイントが音感の良さ。
リズム感や音の取り方が優れているだけで、動きが大幅に上手く見えます。
厳密に言うと、音を外して踊っているといかに上手な人でも下手に見えてしまうと言うことです。
普段のバーレッスンやセンターレッスンでカウントを自由にとっていると、バリエーションで踊った時も無意識にカウントから外れている人もよく見かけるので、レッスンの時から音は外さないようにしてください!
これは今後のダンサーとしても非常に重要なことです。
基本的にクラシックの作品はカウントは取りやすいですが、コンクールによってはコンテンポラリーが課題にある場合もあるため日頃からカウントを意識して踊る事をオススメします。
自身の強みにフォーカスさせる
最後は自身の強みにフォーカスさせるです。
これは自分の得意な事を相手に認識、記憶させると言う事です。
例えば、友達と知らない発表会の舞台を観に行ったとします。
もちろん知っている生徒やゲストは誰もいません。
そんな時、印象に残るダンサーがいたとします。
・つま先が綺麗
・テクニックが安定している
・表現力が高い
・他の作品も観てみたい
など、記憶に残るような個性をコンクールでアピールできると上位に食い込みやすくなります。
かという私も審査員の補佐をしていた時に審査員の先生達のそういった話を聞くことも少なくありませんでした。
なので、コンクールでは自身の強みにフォーカスさせるような工夫が大切になります。
アンデオールを極める、ポジションの見せ方を追求する、アームスの使い方を意識するなど自分にできることを探してみてください。
何かに突出したとき、他のスキルも並行して伸びていくのがバレエなので常に新しいことを吸収し、挑戦する事をお勧めします。
入選から入賞に変わる子の特徴とは?
先ほどは入賞するためのポイントについて解説してきましたが、次は入選から入賞に変わる子の特徴について解説していきます。
入選から入賞に変わる子の特徴は下記のことが共通しています。
- 素直
- 言われたことを自分で解釈
- 負けず嫌い
当たり前のようなことですがこの3つを持っている方は結果を残しやすいと言えます。
では具体的に解説していきます。
素直
何事にも共通しますが、バレエを学ぶにあたって一番大切な要素と言えるのが素直さです。
技術的なことや欠点へのアドバイスや改善方法など生徒によって様々。
先生は生徒一人一人によって伝える内容が違うので、受け手は素直に注意を聞けるかがポイントになります。
と言うのも、課題が違うから個人的に注意をされることが多く、なぜ私だけ?と勘違いしてしまう生徒さんもいます。
先生からの注意の多さで嫌気をさす方もいますが、先生も上達させたい気持ちが先行していることを理解してあげましょう。
自分の改善点を言ってくれていると素直に受け取ることができると上達のスピードが跳ね上がります。
スポンジのように良いことを吸収し、改善すべきポイントを受け入れる素直さがバレエの上達の鍵になると言えるでしょう。
言われたことを自分で解釈
これは言われた事を覚えるのではなく、理解することが大切と言うことです。
先生にこう言われたから!ではなく、
こう言うことだから言われたのか。じゃあ言われないようにするにはこうする必要があるな。
など、自分が理解できる段階まで持っていくと飛躍的に上達します。
また、作品を踊っていても本質を理解しようとするため振付家の意向を読み取ることができるでしょう。
常に注意された事を自分で解釈し、落とし込む事でダンサーとしても、将来的に指導者としても高いレベルになることが期待できます。
負けず嫌い
最後は負けず嫌いです。
これはもう説明はいらないと思いますが、バレエはメンタルの強い人しか勝ち残れません。
コンクールやオーディションは自分以外は全員ライバルなので、メンタルを強く持ち、誰にも負けたくないという気持ちが大切です。
相手を敬い自分には厳しく。それがダンサーのあるべき姿と言えるでしょう。
人に負けてもいいと思った時、ダンサーとしての成長は止まるので常に自分を鼓舞し探求し続ける事をお勧めします。
まとめ
今回はコンクールで入賞するためのポイントについての解説でした。
入賞するためのポイントについては下記のことが重要になります。
- 抑揚をつける
- 音を外さない
- 自身の強みにフォーカスさせる
また下記は入選から入賞に変わる子の特徴についてです。
- 素直
- 言われたことを自分で解釈
- 負けず嫌い
どれも当たり前のようですが、上達には欠かせないことです。
またこちらの記事ではバレエを上達させるために意識するポイントについて解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
秋風清晴
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