【バレエ】どれが一番難しい?種類別にパドトロワの難易度を元バレエ団員が解説

バレエ

(※このページは2023年7月18日に更新されました)

色々な種類のパドトロワって結局どれが難しい?

はじめて男性とパドトロワを踊るけど何が簡単なの?

など、パドトロワといってもピンと来ない方もいるのではないでしょうか。

実際パドトロワは種類もあり、作品によって難易度に大きな違いがあります。

また、男性と組むことになるので難しいテクニックも入ってくるため、事前にしっかり作品の特徴を把握しておく必要があるでしょう。

今回は元バレエ団員がパドトロワの作品別の違いを解説していきます。

踊りやすさや魅力など自分の好みに合う作品を見つけてみてください!



【バレエ】どれが一番難しい?パドトロワの難易度を元バレエ団員が解説

早速パドトロワの難易度について解説していきます。

下記が発表会などで踊られることが多いパドトロワです。

  • パキータ
  • 白鳥の湖
  • 海と真珠
  • フェアリードール
  • 海賊

これらが一般的と言えるでしょう。

意外に多いと感じたのではないでしょうか?

筆者自身、これらの作品は何度も踊りましたがどの作品も楽しく踊りがいのあるものでした。

ソロやパドドゥと違い3人で踊ることは想像以上に楽しいため、チャンスがあれば踊ることをお勧めします。

では、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

パキータ

最初はパキータのパドトロワです。

パドトロワといったらこの作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

この作品は子供から大人まで幅広く踊れる作品で、はじめてパドトロワを踊る時に選ばれることが多い作品の一つです。

特徴としては基礎的な要素が一番影響してくる作品です。

というのも、この作品は男性1人、女性2人で踊るのですが3人が同じパ(動き)をすることが多いため、正しいポジションができていないと踊りがバラバラになり、作品の統一感がなくなってしまいます。

作品のクオリティを上げるためには基礎を忠実に、3人の意思疎通や、何度もリハーサルを重ねることが重要になってくるでしょう。

男性とのパートナリングは比較的簡単で難しいことはありません。

コーダに少しリフトがありますが、体幹を意識して行うことでハードルを下げることができます。

男性ダンサーにとってもはじめてパドトロワを踊る時に選ばれる作品でもあるので、難しいサポートはないので安心してくださいね。

この作品は踊り込むことで基礎が向上し、協調性が身につくのでスキルアップに適した作品になっているため、今後パドドゥなどに挑戦したい方は一度踊っておくことをお勧めします!

白鳥の湖

次は白鳥の湖のパドトロワです。

この作品は特に人気で一度は踊ってみたい方も多いのではないでしょうか。

難易度は高くなく、舞台でも盛り上がる作品なので達成感を求めている方には特にオススメです!

こちらの作品も男性1名、女性2名で行います。

パートナリングに関してはパキータより難しく、表現力を求められるため難易度は少し上がります。

振付にもよりますが、リフトやピルエットも入っているので男性ダンサーとの練習量が作品のクオリティに直結します。

男性ダンサーとの絡みが多いため、練習量は増えますが達成感を感じることができる作品なので舞台を楽しみたい、盛り上げたい方には適した作品と言えるでしょう。

どの作品にも言えますが、男性ダンサーと組むことで学べることは多いので舞台で踊れるチャンスがあれば積極的に挑戦してみてください!



海と真珠

発表会などでよく踊っているのを見るのが海と真珠ではないでしょうか。

中高生や小学生の生徒さんがはじめて男性と組む時に選ばれる作品で、しっかりとパドドゥを学ぶことができます。

また、この作品は3人の関係性を表現しなくてはいけないため、テクニック以外にストーリーや背景を伝える高い演技力が求められます。

こちらも男性1名、女性2名の作品ですが女性は双子のようにシンクロした動きを体現しなくてはいけません。

相手との協調性、物語をいかに伝える事ができるかが作品の完成度を左右するので踊り込みながら自分のカラーを見つけるのがいいでしょう。

個人的には神秘的な作品なのでお気に入りです!

フェアリードール

最近ではフェアリードールを踊っている方が増えてきていますが、一昔前はあまり舞台で見かけることは少なく珍しい作品でした。

この作品の特徴はなんといってもキャラクターの掛け合いの面白さにあります。

見ているとクスッと笑ってしまうようなポイントがいくつもあり、演者によってカラーが大きく変わるので何度見ても楽しい作品です。

このパドトロワは今まで紹介してきた作品の中では難易度は高いです。

今までの作品と違うのは、こちらは男性2名、女性1名というと点です。

女性は2名の男性と組むため様々なテクニックが入ってきます。

部分的なテクニックが難しく、初心者には手を出しにくい部類に入るでしょう。

衣装の華やかさや、男性ダンサーとの駆け引きが面白い作品なのでリハーサルを重ね、一度は踊っていただきたい作品の一つでもあります!

海賊

最後は海賊です。

海賊といえばパドドゥでは?と思う方もいるでしょう。

この海賊はメドーラ、コンラッド、アリの3人バージョンを指します。

よく見かけるのがメドーラとアリのパドドゥだと思いますが、3人で行うことでより豪華で華やかな作品になります。

3人になることでパドドゥが分散されそれぞれのキャラクター、主従関係など背景がしっかり見えるのが特徴と言えるでしょう。

フェアリードールと同様に男性2名、女性1名の作品になるので舞台のトリに相応しい豪華な作品と言えます。

パドドゥ自体の難易度は高くリフトも多いため、踊るためには時間をかける必要があります。

はじめてのパドトロワでこの作品を選ぶ人はあまりいないと思いますが、経験を積んでから自信を持って挑戦するのがいいでしょう!

テクニックに強い方が選ぶ作品なので、会場を沸かせたい方はぜひ踊ってみてください!

まとめ

今回は種類別にパドトロワの難易度の解説でした。

作品別に特徴を解説しているので参考にしてみてください。

  • パキータ
  • 白鳥の湖
  • 海と真珠
  • フェアリードール
  • 海賊

どの作品も美しく、踊っていてとても楽しいので一度は踊ってみることをオススメします。

また下記ではグランパドドゥの難易度について解説しているので気になる方はチェックしてみてください!

秋風清晴



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