(※このページは2022年7月20日に更新されました)
バレエがなかなか上達しなくて困っている方も多いと思いますが、
そんな時何をすれば良いのでしょうか?
「足が上がらない」「ピルエットが回れない」「ジャンプが上手く飛べない」
悩み方は人それぞれだと思います。
がむしゃらに練習をするのか、目標を明確にして練習を行うかで結果は変わってきます。
今回は技術や踊り方が向上する方法をお伝えします。
自分が疑問に感じていることを明確にする
まずは自分が何に悩んでいるのか明確にしましょう。
当たり前のような話ですが、ダンサーの寿命は短いです。
今後プロとして活動したい方はなおさら、迅速に対処しなければなりません。
遠回りした練習は時間だけを無駄にしてしまうので、目的に合った練習メニューを組むことが大切です。
今回はプロとして活動してきた筆者が現役時代に必ず行ってきたこと3選をお伝えします。
体幹を鍛え、中心軸を理解する。
体幹を鍛えるエクササイズで効果的なのはプランクです。
今でこそ体幹を鍛える方は増えてきましたが、
以前は体幹を鍛えている方は少なく、ストレッチやテクニックに時間をかけている人も多く見られました。
特にピルエットやジャンプ、また跳躍時の着地を綺麗に見せる時に体幹の強さがとても重要になります。
また、昨今のバレエ教室ではクラシックだけでなくコンテンポラリーも多く取り入れられています。
バレエもコンテンポラリーも体幹が強くなることで正確なテクニックや些細なステップが綺麗になるので今すぐ体幹を鍛えましょう。
特にピルエットやアレグロでは体幹を意識した回り方、飛び方に変えると一気にノーブルに踊ることが可能です。
私はどちらかと言うとしんどいことは先に済ませて楽をしたいタイプなので、
朝起きて5分、レッスン中やリハーサルの間にプランクを行い計10分くらい行っていました。
テクニックの安定性が飛躍しましたし、何より太りにくい体質になりました。
プロになりたい方、バレエが上手くなりたい方はぜひプランクを取り入れましょう。
意味のあるバーレッスンを意識する
バレエが上手な方に共通するのがバーレッスンの意味を理解していること。
バーレッスンは地味で楽しくないと思う方もいると思います。
しかし、バーレッスンが綺麗にできないとセンターレッスンや、舞台上で綺麗に踊ることは困難でしょう。
動きの意味を理解し、決められた動きを毎日練習することでより踊りが洗礼されてきます。
今からバレエで頑張りたいと思っている方は必ずバーレッスンで手を抜かないでください。
特にオーディションなどではバーレッスンから審査が入ります。
センターレッスンまで残れなく落選する方も多いです。
せっかく素晴らしいテクニックや表現があってもセンターレッスンに立てなければ意味はありません。
まずはバーレッスンで基礎を確実にマスターし、それを強みの一つとして持っておきましょう。
ちなみに、バレエバーにもたれたりすると減点なので、オーディション時は気をつけてください。
理想とするダンサー、レパートリーを見つけモチベーションを上げる
これはとても大切です。
私も留学などを経験しましたが、動機は憧れのダンサーがいたからです。
憧れているダンサーの動きが好きで、
その方と同じような踊り手になりたくて思い切って留学しました。
モチベーションは人様々ですが、
バレエ団を狙っていく方は、自分が好きなダンサーが在籍している、バレエ団のレパートリーが好き、この国で踊りたいなど自分が何を一番求めているかを大切にすると良いでしょう。
余談になりますが少しオーディションについて。
オーディション内容は国によって内容が違うので事前にしっかり準備しましょう。
また、バレエは芸術の世界なので数字的な判断がないです。
「つま先何点」「ピルエット何点」などそういったことは点数ではなく総合的に判断します。
人間性や、ご両親の体型まで審査の基準に入るので十分注意が必要です。
しかし、コンクールなどでは各々の先生が好みや基礎や技術に対して点数をつけます。
オーディションでは基本的には数字の概念はありませんが、コンクールでは数字が結果になるので、あらかじめ把握しておきましょう。
まとめ
今回はバレエを上達させるために行うこと3選でした。
バレエではレッスンを「1日サボると自分に分かり」「2日休めば先生にバレ」「3日休めば観客にバレる」と言った言葉もあるくらい、レッスンの重要性があります。
しっかり練習を重ね、優れたダンサーがより多く世界に羽ばたいてほしいと願っております。
秋風清晴
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